HOUSE(その12)
2018/03/17
ダインコンクリートが宙を舞い(クレーン)、基礎部分と接合され
足場の周囲が、幕で覆われました。
この工程に入ると、外からは進歩状況が把握しにくくなります。
これが積水ハウスオリジナルの地震動エネルギー吸収システム「SHEQAS」です。
粘弾性制震システムでは、はじめて建築基準法の「構造方法等の認定」と、
品確法の「特別評価方法認定」の2つの国土交通大臣認定を取得しています。
要所要所で、「SHEAQS」と「筋交い(ブレース)」が配置されています。
天井の鉄骨構造は凄い迫力で
はじめて室内で、構造体をみた感想は
想像していたものよりも、堅牢なものでした。
測定は、「下げ振り錘」が使用されていました。
これで精度を担保しているようです。
鉄骨と外壁(ダインコンクリート)の接合部分です。
地震に対して、一つ一つのパネルが揺れるように設計されています。
積水ハウスで、唯一「ALCパネル」が使用されているのが
2階の床下部分になります。
ALCは“Autoclaved Lightweight aerated Concrete”
(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)
の頭文字をとって名付けられた建材です。
旭化成ホームズのヘーベルハウスは、このALCを外壁にも使用していて
そのことをセールスポイントにしています。
非常にいい素材ですが、扱いには注意が必要で、
積水ハウスでは、適材適所という考えで、2階床下部分のみの採用で
外壁には「ダインコンクリート」が採用されています。
このダインコンクリートには、複数のパターンと色が設定されており
どの組み合わせにしたらいいか、随分迷いました。
外壁サンプルを手にとってみたただけでは判断できなかったので
何回も、積水ハウスの家を実際に見に行って決定しました。