下ハンドルブレーキの重要性
2014/10/11
先日、“ろんぐらいだぁす第3巻”を読んでいて
激しく同意した箇所があった。
登場人物がブラケット握りのブレーキングで峠を下っていて
急カーブに差し掛かった際に、減速できずにガードレールに突っ込んでしまうという話である。
実は僕も全くこれと同じ経験をしたことがある。
富士ヒルクライム試走(下り)での恐怖体験だ。
僕も同じようにブラケット握りでずっとブレーキングをしながら
スバルラインの坂を下っていた。
初めて経験する長い下りということもあり、緊張していたこともあり
ブラケットを上からずっと強く握り込む形で、常にブレーキをかけて下っていた。
スバルラインは20Km 以上の長い下り坂で、時速40kmで下っても30分以上かかる。
しかも途中に平坦区間は存在しない。ずっとずっと下っていくだけだ。
しだいに握力がなくなり、十分な減速ができなくなってきたときの恐怖といったら・・・。
なんとか途中に存在する駐車場に逃げ込んだはいいが、そこも微妙に傾斜しており
加速したロードバイクを停止できるだけの握力もなく
駐車場区間の終わりの柵に激突し、ようやく停止した。
クラッシュでスマートフォンの液晶が割れてしまったが、身体は無事だった。
このときはじめて下ハンドル握りの重要性を認識した。
ロードバイクのブレーキはホッチキスを例にとるとわかりやすい。
支点・力点・作用点の関係である。
ブラケット握りからのブレーキは、ホッチキスの支点寄りが力点となり、大きな力が必要。
下ハンドル握りからのブレーキは、ホッチキスの作用点寄りが力点とになり、小さな力で可能。
この出来事以来、長い坂、急な坂は下ハンドルを握って下るようになった。
普段、下ハンドルを握って走らない人は練習しておくことをお勧めする。