下ハンドルブレーキの重要性

先日、“ろんぐらいだぁす第3巻”を読んでいて

激しく同意した箇所があった。

登場人物がブラケット握りのブレーキングで峠を下っていて

急カーブに差し掛かった際に、減速できずにガードレールに突っ込んでしまうという話である。

実は僕も全くこれと同じ経験をしたことがある。

富士ヒルクライム試走(下り)での恐怖体験だ。

僕も同じようにブラケット握りでずっとブレーキングをしながら

スバルラインの坂を下っていた。

初めて経験する長い下りということもあり、緊張していたこともあり

ブラケットを上からずっと強く握り込む形で、常にブレーキをかけて下っていた。

スバルラインは20Km 以上の長い下り坂で、時速40kmで下っても30分以上かかる。

しかも途中に平坦区間は存在しない。ずっとずっと下っていくだけだ。

しだいに握力がなくなり、十分な減速ができなくなってきたときの恐怖といったら・・・。

なんとか途中に存在する駐車場に逃げ込んだはいいが、そこも微妙に傾斜しており

加速したロードバイクを停止できるだけの握力もなく

駐車場区間の終わりの柵に激突し、ようやく停止した。

クラッシュでスマートフォンの液晶が割れてしまったが、身体は無事だった。

このときはじめて下ハンドル握りの重要性を認識した。

ロードバイクのブレーキはホッチキスを例にとるとわかりやすい。

支点・力点・作用点の関係である。

ブラケット握りからのブレーキは、ホッチキスの支点寄りが力点となり、大きな力が必要。

下ハンドル握りからのブレーキは、ホッチキスの作用点寄りが力点とになり、小さな力で可能。

この出来事以来、長い坂、急な坂は下ハンドルを握って下るようになった。

普段、下ハンドルを握って走らない人は練習しておくことをお勧めする。


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